ディズニ医 ルーマニア医学部

ルーマニア現役医学生の日常

言語の壁!?簡単な会話の勘違い!

読者の皆さんこんにちは!

 

 

まず、一週間分の食材を買うためにスーパーマーケットへ行きました。

ジャムやソーセージや野菜ジュース、そして主食のパンを買いました。

発見だったのですが、ルーマニアのパンはそのまま食べるよりも、トースターで焼くと味が段違いに美味しくなります!

買い物に行った帰り道にて

今週も授業について紹介していきます。

解剖学では、鎖骨と肋骨の構造がテーマでした。肋骨には大きなくくりで2種類あり、それぞれどのようにして人体の中に配置しているのかが具体的な内容でした。

 

非常に興味深かった授業として今週の心理学の授業はサイコパスの特性やマズロー自己実現理論欲求段階説)やジョン・B・カルフーンの「マウス実験」がテーマでした。サイコパスが極端な形で現れるサイコキラーは事務処理あるいはゲーム感覚で人や動物を傷つけたり殺めたりするという解説がなされました。また「マズローの欲求階層における生理的欲求と安全欲求を人工的に満たした世界はどの様になるのか?」という「マウス実験」に関する解説が教授によってなされました。最終的にこの実験は「最終的にマウスの群れは崩壊する」という結果を招きました。この実験結果を引き合いに「ある程度の社会的圧力(ソーシャルプレッシャー)が群れ・社会という生物集団の維持のためには必要である」と教授は解説を行いました。

 

ルーマニア語の授業は基本的な数詞が授業テーマでした。

余談ですが、Te Amoルーマニア医科大学事務局のプレメディカルではルーマニア語の授業があります。これを受講することで、比較的スムーズにルーマニア語にたいする理解が深まると思います。僕も事前に学んでよかったと思う場面は多かったです。

今週は前日から続く頭痛ひどすぎたため、週末のTeAmoの進級講座をお休みしました。午後、体調が少し回復したので薬局へ頭痛薬を買いに行きました。

晩ごはんを食べて風呂に入っている時に事件が起こりました。シャワーのホースが破けてしまったのです…早速、大家さんに報告したのですが、異文化ならではの面白い出来事が起こりました。それは、「来る」と「行く」の概念の違いです。「明日、私はあなたの家にいきます」というのを直訳すると「I will go tomorrow」ですが大家さんは「I will come tomorrow」と伝えてきました。僕は混乱してしまったため、「大家さんのうちに僕が出向かなければならない」という日本語的な謎の解釈をしてしまいました。”Come”という動詞は「相手がいて、その人がいる場所に近づく(聞き手・読み手の方向に向かう場合)」というときに使います。その後、大家さんとのやりとりで齟齬はなくなりました。このように、異文化の中で生活するときは言葉の原義をしっかりと抑えて理解し合おうとするとことの大切さを学びました。

 

今週も濃い内容の一週間でした。来週テストがあるのでしっかりと勉強をしていきたいと思います。

余談ですがここで一つ留学を検討されている方々に僭越ながらアドバイスをさせていただきます。異文化の中で英語を流暢に話せることはたしかに強い“武器”です。しかしそれ以上に話している内容が問われる場面が多いです。たとえば、日本の歴史、美学、考え方、文化、風習について教えて欲しいと聞かれることが多いです。さらに、たとえば僕がイスラム教の根本的な考え方(なぜコーランが豚肉や酒を飲むことを禁じているのかなど)についてアラブ圏の学生と話すとしっかりとしたコミュニケーションを取ることができ、友人となることができました。このように「自分の国と他国・他文化・他言語に対する教養」があれば、多少喋る英語が拙くても世界に通用します。

これはあくまで僕の意見なので、参考程度にとどめておいてください。

今週は余談が多い週でした!来週も見てもらえたら嬉しいです!